患者の皆様が気づいていない大切な事を発表します。

入れ歯を作ってくれるのは、歯科医師と提携している技工士さんです。ただ、その入れ歯を作る技工士さんが激減しています。歯科医師は毎年全国で、6000人超が出てきます。患者の皆さんは技工士さんは毎年何人出てくると思いますか?実態は、毎年全国で800人ほどで、その内の7割が宝飾関係に抜けて、残り200人ほどが全国に散らばっています。その散らばった技工士さんも、主に携わる仕事はデジタル化された被せ物とか、インプラントの上部構造、及びマウスピース矯正等 主に手を汚さなくて出来る仕事に大部分が流れています。現在、若い歯科医師の研修会も、インプラントとかマウスピース矯正が主体で、入れ歯の研修会をしてもほとんど人が集まりません。それはどういう事かと言いますと、若い歯科医師の先生は、入れ歯をしっかり作ってくれる技工士さんと知り合う機会がないという事です。都内の良識のある若い歯科医師の先生は、「うちでは、しっかりした入れ歯は作れないので、他院に行ってください」と伝えている状態とも聞いています。当院にも、「この前作った入れ歯でしっかり噛めないので、一度診てください」という患者さんが残念ながらどんどん増えて来ております。診ますと、「これで噛んでください」と言うには、余りに貧弱な入れ歯が多くなって来ているという嘆かわしい問題が起こってきておりますので、お伝えしておきます。

三戸岡歯科医院